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ロクナナハチ編集部

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大切な方を亡くされた後、遺影をどこにどのように飾るべきか迷われる方は少なくありません。伝統的なしきたりを守りたい気持ちがある一方で、現代の住環境に合わせた飾り方も知っておきたいものです。この記事では、遺影の飾り方について、場所の選び方から方角、マナー、そして将来的な処分方法まで、包括的に解説します。四十九日前後での違いや、マンション住まいの方への実践的なアドバイスもご紹介しますので、安心して故人を偲ぶ空間づくりにお役立てください。

遺影を飾る場所の基本ルール

遺影を飾る場所には、古くから受け継がれてきたマナーがあります。ここでは、時期による違いや避けるべき場所、おすすめの飾り場所について詳しく見ていきましょう。

四十九日前後での飾り方の違い

遺影の飾り方は、四十九日を境に大きく変わります。四十九日までは忌中とされ、この期間は故人が現世と来世の間にいるとされています。そのため、遺影は後飾り壇や葬儀祭壇に飾り、毎日お参りをして故人を供養することが一般的です。後飾り壇には遺影とともに位牌、香炉、花立、燭台などを配置し、故人を身近に感じながら冥福を祈ります。

四十九日法要が終わると、故人は成仏したとされ、遺影は仏壇の近くや別の場所に移されます。この時期からは、日常生活の中で故人を偲ぶための飾り方へと移行していくのです。宗派によっては三十五日で忌明けとする場合もありますので、菩提寺に確認しておくと安心です。

避けるべき場所とその理由

遺影を飾る際には、避けるべき場所がいくつかあります。最も重要なのは、仏壇の中に遺影を入れないことです。仏壇は仏様やご先祖様をお祀りする場所であり、遺影は故人の生前の姿を写したものという位置づけが異なるためです。同様に、仏壇の真上に遺影を飾ることも避けるべきとされています。これは仏壇を見下ろす形になり、故人に対して失礼にあたると考えられているからです。

また、直射日光が当たる場所も避けましょう。強い日光は写真を色褪せさせ、故人の顔が見えにくくなってしまいます。湿気の多い場所や温度変化の激しい場所も、写真の劣化を早める原因となります。玄関に遺影を飾ることも一般的には避けられています。これは来客の目に触れやすく、故人のプライバシーを守る観点からも好ましくないとされているためです。

さらに、神棚の近くに遺影を飾ることも控えるべきです。神道と仏教では死生観が異なり、神道では死を穢れとみなすため、神棚と遺影は離して配置することが望ましいとされています。

おすすめの飾り場所

遺影を飾るのに最も適しているのは、仏壇の脇や近くの壁です。仏壇と同じ部屋で、仏壇を見下ろさない位置に配置すれば、日々のお参りの際に自然と故人に手を合わせることができます。仏壇の横の棚やサイドボードの上なども良い選択肢です。

床の間がある家では、床の間に遺影を飾るのも伝統的な方法です。床の間は家の中で最も格式の高い場所とされており、故人への敬意を表すことができます。掛け軸や花と一緒に飾ることで、品格のある空間を作ることができます。

仏間や和室がある場合は、長押に遺影を飾るのも良いでしょう。長押は鴨居の上にある横木で、ここに額縁を掛けることで、部屋全体を見渡せる位置に遺影を配置できます。リビングや居間の壁に飾る場合は、家族が集まる場所を選ぶことで、故人を身近に感じながら日常を過ごすことができます。

どの場所を選ぶにしても、遺影が目線の高さかやや高めの位置にくるように配置することが大切です。故人を見上げる形になり、敬意を表すことができます。

遺影を飾る際の方角とマナー

遺影を飾る際の方角とマナー

遺影を飾る方角には、風水や伝統的な考え方に基づいた推奨があります。ここでは吉方角の意味や、高さなどの細かなマナーについて解説します。

吉方角とその意味

遺影を飾る方角として、最も良いとされるのは南向きまたは東向きです。南向きは太陽の光が最も長く当たる方角であり、明るく温かいエネルギーが満ちているとされています。風水では南は「火」の方角とされ、活力や名誉を象徴します。故人が安らかに過ごせる方角と考えられています。

東向きも吉方角とされています。東は太陽が昇る方角であり、新しい始まりや再生を意味します。故人の魂が次の世界へ旅立つ際に、良い方向へ導かれるという意味が込められています。仏教では極楽浄土は西方にあるとされているため、遺影を東向きに飾ることで、故人が西を向いて極楽浄土に向かうという考え方もあります。

北向きや西向きは、できれば避けたほうが良いとされています。北は陰の気が強く、西は太陽が沈む方角であるため、あまり縁起が良くないと考えられているのです。ただし、住宅事情によってはこれらの方角しか選べない場合もあります。その場合は、他の要素、たとえば明るさや風通し、家族が集まりやすい場所であることなどを優先して構いません。

高さや目線の位置

遺影を飾る高さは、目線よりもやや高めの位置が理想的です。具体的には、立っている人の目線の高さか、それよりも少し上になるように配置します。これは故人を敬い、見上げる形でお参りをするという意味が込められています。

椅子に座ってお参りをすることが多い場合は、座った状態での目線の高さを基準にすると良いでしょう。仏壇の前に座布団を敷いてお参りをする場合も同様に、座った姿勢での目線よりやや高めに配置します。

遺影の周囲には、適度なスペースを確保することも大切です。他の写真や装飾品を詰め込みすぎると、雑然とした印象になってしまいます。遺影を中心に、花や香炉、ろうそくなどを配置する場合は、バランスを考えながらシンプルにまとめましょう。

額縁は清潔に保ち、定期的にほこりを拭き取ることも忘れないでください。故人への敬意を表すためにも、遺影の周りを整理整頓し、清らかな状態を保つことが大切です。

現代住宅における遺影の飾り方

現代住宅における遺影の飾り方

マンションやアパート住まいの方、仏壇を持たない家庭も増えています。ここでは、現代の住環境に合わせた遺影の飾り方をご紹介します。

マンションやアパートでの工夫

マンションやアパートでは、和室や仏間がないことも多く、遺影を飾る場所に悩む方が少なくありません。そのような場合は、リビングの壁面を活用するのが実践的な方法です。テレビボードの横や、ソファの背面の壁など、家族が集まる場所に遺影を飾ることで、日常の中で故人を偲ぶことができます。

壁に穴を開けられない賃貸住宅では、壁掛けフックや突っ張り棒を使った飾り棚を利用すると良いでしょう。最近では、壁に傷をつけずに使えるフックや棚も多く販売されています。また、チェストやサイドボードの上にイーゼルを置いて遺影を立てかける方法もあります。

スペースが限られている場合は、コンパクトなフォトフレームを選ぶことも一つの工夫です。小さめの遺影でも、丁寧に飾り、周囲を整えることで、故人への敬意を十分に表すことができます。

仏壇がない場合の対応

仏壇を持たない家庭では、遺影とともにミニ仏壇や供養スペースを設けるという選択肢があります。小さな棚に遺影、位牌、花立、香炉を置くだけでも、立派な供養の場となります。最近では、モダンなデザインのミニ仏壇も多く販売されており、洋室にも馴染むものが増えています。

シンプルに遺影だけを飾る場合でも問題ありません。その場合は、遺影の前に小さな花瓶を置いて生花を飾ったり、故人が好きだったものをそっと添えたりすることで、心のこもった供養の空間を作ることができます。

無宗教の家庭や、特定の宗教にこだわらない方の場合は、形式にとらわれず、故人を偲ぶ気持ちを大切にした飾り方で構いません。リビングの一角に、故人の思い出の品と一緒に遺影を飾るのも良い方法です。

おしゃれに飾るアイデア

現代的でおしゃれな遺影の飾り方として、ギャラリー風のレイアウトがあります。遺影を中心に、故人の若い頃の写真や家族写真を周囲に配置することで、故人の人生を振り返るメモリアルスペースを作ることができます。フォトフレームのデザインを統一すると、洗練された印象になります。

観葉植物と一緒に遺影を飾るのも、温かみのある空間づくりにつながります。グリーンは部屋に落ち着きをもたらし、故人を穏やかな雰囲気の中で偲ぶことができます。ただし、植物の水やりの際に遺影が濡れないよう注意が必要です。

LED ライトやキャンドル型のライトを使って、遺影を柔らかく照らすのも効果的です。夜間に灯りをともすことで、故人を身近に感じられる空間になります。火災の心配がない LED ライトは、安全性の面でもおすすめです。

モノトーンやナチュラルな色合いでまとめることで、インテリアに調和する供養スペースを作ることもできます。伝統的なスタイルにこだわらず、故人の好みやライフスタイルを反映した飾り方を選ぶことで、より心のこもった供養の場となるでしょう。

遺影写真の準備について

遺影写真の準備について

遺影に使用する写真は、故人を偲ぶ上で非常に重要です。ここでは、写真の準備方法や選び方、生前撮影の選択肢について解説します。

生前撮影のメリット

遺影に使用する写真は、急な不幸の際に慌てて探すことになりがちです。最近では、元気なうちに遺影用の写真を撮影しておく「生前撮影」を選ぶ方が増えています。生前撮影には多くのメリットがあります。

まず、本人が納得のいく写真を残せることです。表情や服装、背景など、自分の希望を反映した写真を撮影できるため、遺族も安心して遺影として使用できます。また、プロのカメラマンによる撮影であれば、照明や構図も整った、美しい仕上がりの写真を残せます。

生前撮影のもう一つのメリットは、遺族の負担を軽減できることです。故人が亡くなった後は、葬儀の準備や各種手続きで慌ただしく、適切な写真を探す時間的・精神的な余裕がないことも多いものです。事前に写真を用意しておくことで、遺族は故人の意思を尊重した形で葬儀を執り行うことができます。

さらに、生前撮影は「記念撮影」としての側面もあります。人生の節目や記念日に、家族と一緒に撮影をすることで、かけがえのない思い出を残すことができます。

写真選びのポイント

遺影に適した写真には、いくつかのポイントがあります。まず、できるだけ最近撮影された写真を選ぶことです。あまりに古い写真では、参列者が故人を認識しにくくなることがあります。理想的には、5 年以内に撮影された写真が望ましいでしょう。

表情は、穏やかで自然な笑顔のものが好まれます。あまりに大きく笑っている写真や、真顔の写真よりも、優しく微笑んでいる表情が遺影には適しています。背景はシンプルなものが良く、人物が明瞭に写っていることが大切です。

服装は、正装である必要はありませんが、清潔感のあるものを選びましょう。男性であればスーツやジャケット、女性であればブラウスやワンピースなど、品のある服装が適しています。

写真のサイズや画質も重要です。引き伸ばしても画質が粗くならないよう、できるだけ高解像度の写真を選ぶか、デジタルデータで保存しておくと安心です。スナップ写真しかない場合は、写真館で修正や加工をしてもらうことも可能です。

プロに依頼する選択肢

遺影用の写真撮影は、写真館やフォトスタジオに依頼することができます。プロのカメラマンは、照明や構図、表情の引き出し方に長けており、美しい仕上がりの写真を撮影してくれます。多くのスタジオでは、遺影撮影専用のプランを用意しており、背景の選択や修正加工なども含まれています。

例えば、60 代・70 代・80 代のための撮影サービス「ロクナナハチ(678)」では、プロのヘアメイクと撮影技術で、記念日の写真として生前に撮影することができます。このようなシニア専門の撮影サービスでは、年齢を重ねた方の魅力を引き出す撮影方法や、リラックスした雰囲気での撮影が得意です。全国の写真館で利用可能で、累計 12,000 人を超える方が利用しています。

ヘアメイクや衣装レンタルがセットになったプランを選べば、特別な準備をしなくても、プロの手で整えられた姿で撮影に臨めます。「遺影」としてではなく、「記念撮影」や「変身体験」として楽しみながら、万が一の時にも使える写真を準備できるのが大きな利点です。

撮影の際には、複数のカットを撮影してもらい、その中から最も気に入った写真を選ぶと良いでしょう。データでの納品を依頼しておけば、必要な時にいつでも引き伸ばしや加工ができます。

遺影の処分方法と時期

遺影の処分方法と時期

遺影をいつまで飾るかは、各家庭の考え方によって異なります。ここでは、処分のタイミングや具体的な方法について解説します。

適切な処分のタイミング

遺影を処分する時期に、明確な決まりはありません。三回忌や七回忌、あるいは三十三回忌などの節目で処分する家庭もあれば、いつまでも飾り続ける家庭もあります。いずれも間違いではなく、故人を偲ぶ気持ちがあれば、どちらの選択も尊重されるべきです。

処分を考えるきっかけとしては、引っ越しや住宅のリフォーム、遺族の高齢化などがあります。飾り続けることが物理的に難しくなったり、遺影の劣化が進んだりした場合には、適切な方法で処分することを検討しても良いでしょう。

大切なのは、処分することに罪悪感を持たないことです。遺影は故人そのものではなく、故人を偲ぶための道具です。心の中で故人への感謝と敬意を持ち続けていれば、写真を手放すことは決して失礼なことではありません。

処分の具体的な方法

遺影を処分する際には、いくつかの方法があります。最も一般的なのは、お寺や神社でお焚き上げをしてもらう方法です。お焚き上げとは、思い出の品や写真などを供養しながら焼却する儀式で、多くの寺社で受け付けています。事前に連絡をして、受け入れ可能かどうかを確認しましょう。

葬儀社に依頼する方法もあります。葬儀後に遺影の処分サービスを提供している葬儀社も多く、適切な供養をした上で処分してくれます。費用は数千円から 1 万円程度が相場です。

自宅で処分する場合は、塩で清めてから白い紙に包み、他のゴミとは分けて処分するという方法があります。この場合、感謝の気持ちを込めて丁寧に扱うことが大切です。

デジタルデータとして保存しておくという選択肢もあります。写真をスキャンしてデジタル化し、パソコンやクラウド上に保存しておけば、必要な時に見返すことができます。物理的なスペースを取らず、劣化の心配もありません。

遺影の額縁やフレームは、リサイクルや再利用することも可能です。思い出の品として取っておきたい場合は、写真だけを取り出して別の方法で保管し、額縁は他の用途に活用することもできます。

まとめ

遺影の飾り方には伝統的なマナーがありますが、現代の住環境や各家庭の事情に合わせて柔軟に対応することが大切です。四十九日までは後飾り壇に、それ以降は仏壇の脇や床の間、リビングの壁など、故人を偲びやすい場所に飾りましょう。南向きや東向きが吉方角とされていますが、明るく家族が集まりやすい場所を優先しても構いません。

マンションや仏壇のない家庭では、壁面を活用したり、ミニ仏壇を設けたりすることで、心のこもった供養の空間を作ることができます。遺影に使用する写真は、生前に撮影しておくことで、本人の希望を反映した納得のいくものを残せます。たとえばロクナナハチのようなシニア専門の撮影サービスを利用すれば、記念撮影として楽しみながら、万が一の時にも使える写真を準備できます。

遺影の処分時期に決まりはなく、三回忌や七回忌などの節目や、住宅事情の変化に合わせて検討すれば良いでしょう。お焚き上げや葬儀社への依頼など、丁寧な方法で処分することが大切です。遺影は故人を偲ぶための大切なものですが、最も重要なのは形式ではなく、故人への感謝と敬意の気持ちです。ご自身の状況に合わせて、心を込めた飾り方を選んでください。生前に記念撮影を検討される方は、ロクナナハチ公式サイトでお近くの対応スタジオを探すことができます。