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ロクナナハチ(678)編集部

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大切な方を偲ぶ遺影写真を飾る写真立て選びは、故人への思いを形にする大切な作業です。しかし、いざ選ぼうとすると「どんな色を選べばいいのか」「サイズはどうすればいいのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。この記事では、遺影写真立ての選び方から飾り方まで、実用的な情報を網羅的に解説します。

遺影写真立てとは?基本的な役割と種類

遺影写真立てとは、故人の写真を入れて飾るためのフレームのことです。葬儀の際に祭壇に飾る大きなものから、葬儀後に自宅で飾る小さなものまで、用途に応じてさまざまなサイズがあります。

葬儀用の遺影は一般的に四つ切サイズ(254×305mm)や六つ切サイズ(203×254mm)が使われます。一方、葬儀後に自宅で日常的に飾る場合は、L判(89×127mm)や2L判(127×178mm)といったコンパクトなサイズを選ぶ方が増えています。これは仏壇やサイドボード、リビングのシェルフなど、限られたスペースにも馴染みやすいためです。

素材にも種類があり、木製フレームは温かみがあり和室にも洋室にも合わせやすく、金属製フレームはシンプルでモダンな印象を与えます。アクリル製フレームは軽量で扱いやすく、価格も手頃なため、複数の場所に飾りたい場合に適しています。ガラス製のフレームは高級感があり、写真を美しく見せる効果があります。

遺影写真立ての色の選び方|黒以外でも大丈夫?

遺影写真立ての色について「黒でなければいけない」と思い込んでいる方がいますが、実は色に厳密な決まりはありません。葬儀の際は黒やダークブラウンなど落ち着いた色が一般的ですが、これは葬儀全体の厳粛な雰囲気に合わせるためです。

葬儀後に自宅で飾る場合は、故人の個性や好みを反映させた色を選ぶことができます。明るい色が好きだった方には、ナチュラルな木目調やシルバーのフレームも適しています。大切なのは、故人を偲ぶ気持ちと、飾る場所のインテリアとの調和です。

宗派による色の制限もほとんどありません。仏教でも神道でもキリスト教でも、遺影写真立ての色について特別な規定はないため、自由に選んで問題ありません。ただし、仏壇に飾る場合は、仏壇の色や雰囲気に合わせて選ぶと統一感が出ます。

インテリアとの調和を考える際のポイントとしては、飾る部屋の家具や壁の色と同系色を選ぶと馴染みやすくなります。たとえば、明るい木目調の家具が多い部屋なら、ナチュラルな木製フレームを選ぶと自然です。モダンなインテリアの場合は、シンプルなシルバーや白のフレームが合います。

適切なサイズの選び方|写真に合わせたフレーム選択

遺影写真のサイズは用途によって使い分けることが大切です。まず、一般的な写真サイズを確認しておきましょう。

L判は89×127mmで、葬儀後に仏壇やリビングに飾るのに適したコンパクトなサイズです。2L判は127×178mmで、L判より一回り大きく、存在感がありながらも場所を取りすぎません。キャビネサイズは130×180mm程度で、2L判に近いサイズです。

葬儀では四つ切サイズ(254×305mm)や六つ切サイズ(203×254mm)が使われることが多く、祭壇に飾る際に参列者から見やすい大きさです。葬儀後は自宅のスペースに合わせて小さいサイズに入れ替える方が一般的です。

飾る場所によってサイズを選ぶ際のポイントは以下の通りです。仏壇の上段や中段に飾る場合は、L判から2L判程度が適切です。リビングやダイニングのサイドボードに飾る場合は、2L判からキャビネサイズが見やすく、インテリアとしても馴染みます。寝室など個人的な空間に飾る場合は、L判程度の小さめサイズでも十分存在感があります。

また、複数の場所に飾りたい場合は、同じ写真でサイズ違いのフレームを用意するのも一つの方法です。メインの場所には大きめのフレーム、寝室や書斎には小さめのフレームといった使い分けができます。

遺影写真立ての購入場所と価格相場

遺影写真立てはさまざまな場所で購入できます。それぞれの購入場所の特徴を理解して、自分に合った方法を選びましょう。

ネットショップは品揃えが豊富で価格比較がしやすいのが最大のメリットです。Amazonや楽天市場などでは、1,000円程度のシンプルなものから、1万円を超えるデザイン性の高いものまで幅広く取り揃えています。レビューを参考にできるのも安心です。

仏壇店では、遺影写真立てを含む仏具全般を取り扱っており、専門スタッフに相談しながら選べます。仏壇とのコーディネートも考えてくれるため、トータルで揃えたい方に適しています。価格帯は3,000円から1万円程度が中心です。

写真店では、写真の加工や引き伸ばしと同時にフレームを購入できる利点があります。写真のサイズに合わせた最適なフレームを提案してもらえるため、初めての方でも安心です。

石材店でもお墓を建てる際に遺影写真立てを扱っていることがあります。特に石やガラスを使った高級なフレームが多く、価格は1万円以上のものが中心です。

価格帯別の特徴としては、1,000円から3,000円のフレームは、アクリルやシンプルな木製のものが多く、普段使いに適しています。3,000円から7,000円のフレームは、品質の良い木製や金属製で、デザイン性も高まります。7,000円から1万円以上のフレームは、天然木や特殊加工が施されたもの、名入れやメッセージ刻印ができるオーダーメイド品などがあります。

特別な思いを込めたい場合は、オーダーメイドという選択肢もあります。故人の好きだった色や模様を取り入れたり、名前や日付を刻印したりすることで、世界に一つだけのフレームを作ることができます。

遺影写真の準備について|生前撮影という選択

生前遺影撮影

遺影写真立てを選ぶ際、もう一つ大切なのが中に入れる写真そのものです。実は近年、生前に遺影用の写真を準備する方が増えています。これは、急な不幸の際に慌てて写真を探す必要がなく、本人が納得のいく写真を残せるというメリットがあります。

生前に写真を準備することは決して縁起が悪いことではありません。むしろ、自分らしい表情や服装で写真を残すことは、家族への思いやりでもあります。スナップ写真から選ぶこともできますが、プロのカメラマンに撮影してもらうことで、照明や表情、姿勢など、遺影として長く飾るのにふさわしい写真を準備できます。

例えば、60代・70代・80代のための撮影サービス「ロクナナハチ(678)」では、プロのヘアメイクと撮影技術を活用して、記念日の写真として楽しみながら撮影することができます。全国の写真館で利用可能で、累計12,000人以上の方が利用しています。変身体験として前向きに捉えることで、万が一の時にも使える写真を自然に準備できるのが特徴です。

生前撮影をする際のポイントとしては、明るい表情で撮影することが大切です。笑顔でも真顔でも構いませんが、穏やかで自然な表情が長く飾る遺影には適しています。服装は本人らしいものを選び、背景はシンプルなものが写真立てに入れた時に見やすくなります。

遺影写真立ての飾り方とマナー

遺影写真立てを購入したら、適切な場所に飾ることが大切です。自宅で飾る際の基本的なマナーと実用的なポイントをご紹介します。

仏壇がある場合は、仏壇の上段または中段に遺影を飾るのが一般的です。ただし、仏壇の中に直接飾るのではなく、仏壇の横や少し離れた場所に飾る方も増えています。これは仏壇は本来ご本尊を祀る場所であり、遺影は故人を偲ぶためのものという考え方からです。

仏壇がない場合は、リビングやダイニングのサイドボード、リビングボードの上など、家族が日常的に目にする場所に飾ると良いでしょう。大切なのは、直射日光が当たらない場所を選ぶことです。直射日光は写真を色褪せさせる原因になります。また、湿気の多い場所も避けましょう。

飾る高さにも配慮が必要です。目線よりやや高い位置に飾ると、自然と敬意を表する形になります。ただし、あまり高すぎると見づらくなるため、家族が座った時や立った時に自然に目に入る高さが理想的です。

手入れについては、定期的にフレームと写真を柔らかい布で優しく拭くことで、ホコリや汚れを防げます。ガラス面は指紋がつきやすいため、専用のクリーナーを使うと美しく保てます。写真自体が色褪せてきたら、同じ写真をプリントし直すことも検討しましょう。

複数の遺影を飾る場合は、サイズや色を統一すると見た目がすっきりします。または、あえて異なるサイズのフレームを組み合わせて、個性的なディスプレイにするのも一つの方法です。

まとめ

遺影写真立ての選び方について、色・サイズ・素材・購入場所・飾り方まで解説してきました。重要なポイントをもう一度整理しましょう。

色については黒やダークブラウンが一般的ですが、故人の個性やインテリアに合わせて自由に選んで構いません。サイズは飾る場所に応じて、L判から四つ切まで使い分けることができます。素材は木製・金属製・アクリル製・ガラス製など、それぞれに特徴があるため、用途と予算に合わせて選びましょう。

購入場所はネットショップ・仏壇店・写真店など多様で、価格帯も1,000円から1万円以上まで幅広い選択肢があります。飾る際は直射日光や湿気を避け、家族が日常的に目にする場所を選ぶことが大切です。

また、生前に遺影用の写真を準備することも、家族への思いやりの一つです。記念撮影として前向きに捉えることで、自分らしい表情を残すことができます。生前に撮影を検討される方は、ロクナナハチ公式サイト(https://678photo.com/)でお近くの対応スタジオを探すこともできます。

遺影写真立ては、故人を偲び、日々の暮らしの中で大切な方を身近に感じるためのものです。この記事を参考に、心から納得できる一品を見つけてください。